医療・介護関係者さまへ

 当院は、“お一人で、外出や通院ができない方” を専門とし、とくに『難病・寝たきり・独居の方』を重点的に対応させていただいています。

難病

僕は、在宅訪問マッサージのお仕事を始めてから、パーキンソン病・進行性核上性麻痺・ニューロパチーなど、難病と診断された患者さんの施術にあたってきました。

これらの患者さんの多くは、未だ見つからない治療法に悩み、生活面への長期にわたる支障のため心を痛めていました。

また、今後自分がどうなっていくのか、どうなってしまうのか、先が見えない不安など、次々と心配事はわいてきます。

そんな中、いくつかのご縁で僕が伺うようになると、表情が和らぎ、多くの方の体調が良くなっていきました。

もちろん症状が完全に治まり、曲がってしまった関節がまっすぐになったわけではありません。

しかし、いつの頃からか自分で起き上がったり、外出する意欲がわいてきたりするようになっていきました。
もちろん、これは僕一人の力ではありません。
そこにはお医者さんはじめ、看護師さん、ヘルパーさん、ケアマネさん、そしてご家族のみなさま等の協力があってのことです。

しかしそこに自分も関わり、患者さんの助けになれたことは僕にとっての喜びでした。
難病に対応してくれる医療機関は決して多くありません。
ケアすることが精一杯の場合も多いと思います。

僕自身もまだまだ未熟なところがありますが、少しでもお手伝いができれば、この上ない喜びであります。

寝たきり

寝たきりの患者さんは、2時間ごとの体位変換が必要といわれています。
それは主に、「床ずれ」ができないためですが、夜間はいうまでもなく、日中でも2時間ごとの体位変換は、なかなか大変です。

床ずれの予防・治療には
①体圧分散(体位変換)
②スキンケア
③栄養管理
④血行
が必要と言われています。

このうち、当院では、①体圧分散 と ④血行 で貢献できると思われます。

マッサージ治療では、周囲のマッサージをしたり、関節を動かしたりします。
これらの動作により、長期寝ていることにより低下してしまっている血流を促進し、「床ずれ」ができてしまっている人は回復を早め、できていない人は予防に働きかけていきます。

独居

現在、一人暮らしの高齢者が、社会的にも問題になっています。
一人で生活することにより、会話の機会が減り、生活の刺激も少なくなっていきます。

こうした方々へ、ヘルパーさん、民生委員の方などが伺い、常にサポートしていますが、十分に行えない場合があります。

当院の訪問マッサージは患者さんのお宅に定期的に伺うため、安否確認の役割も担います。
さらに、マッサージを通して接することで、話しやすい雰囲気がうまれ、脳への刺激にもなります。

当院では3か月に一度、報告書を作成し、関係各所に送付しています。
ご家族が別に暮らしている場合は、そのご家族にも送らせていただきます。

その方々からは、ご家族の「様子がわかってありがたい」という言葉もいただいております。